「なり手がいないなら、私たちが育てる」—湘南保育の“お節介”な挑戦【やまとぴお店インタビュー】
【やまとぴお店インタビュー】のコーナーです!

インタビューした企業のみなさんは、大和商工会議所で開催されたブランディング講座『安藤塾』の参加者さん。
ブランディング講座では「自社は誰に、どんな価値を約束する存在なのか」 を言語化し、自社の強みや想いをじっくり掘り下げてきました。
そんな皆さんに、自身のお店や会社への想いやこだわりをもっと深堀りするべくインタビュー!
講座に参加した15社の企業の皆さんへのインタビューの様子を、全15回に渡ってお届けしていきます♪
今回は記念すべき第1回目!湘南保育の三留(みとめ)さんへのインタビューです!
「保育士になりたい。でも、どうしたらいいかわからない」
子育てが少し落ち着いたタイミングで、ふと芽生える「もう一度、誰かの役に立ちたい」という気持ち。

(イメージ画像)
しかし、合格率は高くなく、科目数も多い保育士試験。
「独学で続けられるだろうか」
「途中で挫折してしまわないだろうか」
そうした人たちにとって、いま“心強い選択肢のひとつ”になっているのが、神奈川と沖縄で認可保育園を運営する株式会社湘南保育の保育士資格取得講座です。

(公式サイトのスクリーンショット)
株式会社湘南保育(→公式サイト)は、神奈川県内で3園、沖縄で1園の認可保育園を運営する保育事業者。
保育園運営に加え、歯科衛生士が園を巡回し、0歳から卒園後まで“むしばゼロ”を目指す取り組みなど、子どもたちの生活そのものに寄り添う活動をしているのが特徴です。
そんな現場を持つ会社が、あえて立ち上げたのが、「保育士がいないなら、育てよう」という発想から生まれた資格取得講座でした。

(三留さん)
今回は湘南保育の幼児教育事業部長・三留(みとめ)さんに、 講座立ち上げの背景や想いを伺いました。
募集しても来ない——保育士不足が、現場を止めてしまう

——この資格取得講座を始めたきっかけを教えてください。
三留さん:
一番の理由は、やはり保育士不足です。 もう10年ほど前から言われていますが、私たちの園も例外ではありませんし、近隣の園でも同じ悩みを抱えているところは多いです。
保育士さんがいないと、園児を受け入れたくても受け入れられない。 それって、子どもたちだけでなく、保護者の方にとっても困る状況ですよね。
——募集しても、なかなか来ない状況なんですか?
三留さん:
そうなんです。 なり手自体が少なくなってきていると感じますね。そこで「いないなら、うちで養成しよう」と考えて始めたのが、この講座です。3年前からスタートしました。
合格率が低い理由は、「難しさ」よりも「続けられないこと」

(勉強のイメージ画像)
——保育士試験は、合格率はどうでしょうか?
三留さん:
保育士資格は国家資格なので簡単ではありません。試験範囲が広く、合格率は20%台が続いている印象です。
筆記試験は全部で9科目あって、暗記科目も多い。子どものことは当然ですが、法律や栄養など、幅広い分野を勉強する必要があります。
制度上は「3年間で全部合格すればいい」のですが…。3年間、勉強を続けること自体が大変なんですよね。
途中で気力が続かなくなってしまう方も一定数います。それが、合格率の低さにつながっている部分はあると思います。子どもの命を預かる仕事なので、簡単に合格できてしまっても困るんですけどね。
——確かに、3年って長いですよね…。
三留さん:
そうなんです。 だから、うちの講座の役割は、知識を一方的に詰め込むというより、受講生が挫折しないように「頑張れ、頑張れ」って伴走すること。 いわば、お尻を叩く役ですね。
「1時間の講義で受かるわけがない」——だからこそ“伴走”に価値がある

(保育士資格取得講座について)
——講座の進め方も特徴的だと感じました。
三留さん:
1科目につき講義は1回1時間です。それを受講しただけで合格できるものではありません。
前提は、受講生が自宅で独学で勉強することです。
事前の模試 → 講義(要点整理)→ミニテスト→もう一度模試、という流れで「ここを押さえよう」というポイントを伝えています。
日中参加できない方のために、動画配信も行っており、どこからでも受講できるようにしています。
“お節介フォロー”が、受講生の背中を押す

——そして、湘南保育さんの講座の代名詞が「お節介フォロー」ですよね。
三留さん:
はい(笑)。
「試験、まだ出してませんよね?どうですか?」と、個別にかなり細かくフォローします。
放っておくと、続かなくなってしまうので。
事務局の担当も、実際に独学で資格を取った経験者です。
試験前には「会場は寒いから、膝掛けを持って行った方がいいですよ」など、受験生目線の小さな情報も伝えています。
現場があるからできる「保育園で学ぶ」「園児の前で練習する」

(保育園の様子)
——保育園を運営している会社ならではの強みもあるんですね。
三留さん:
講師は園長を中心に、資格を持つ者が担当しています。今年度からは外部講師として、大学や短大の養成校の先生にも協力していただいているんです。
そして希望があれば、実際に保育園に来て受講することもできます。
講義自体は基本的にオンラインですが、園に来ることで、壁面制作や子どもの様子が見られ、「保育園って今こうなんだな」と現場イメージが湧き、モチベーションが上がる方も多いです。
筆記に合格した後は、実技試験対策として、 園児の前で読み聞かせや楽器演奏を練習してもらうこともあります。
試験は試験官(大人)の前で「子どもがいる体で」行いますが、 受講生の方からは 「園児の前で練習した方が緊張した。だから本番は落ち着けた」 と言われることもあるんですよ。
——他の資格講座と比べても、かなり特徴的な取り組みですね。
三留さん:
通信講座は他にもありますが、保育園が現場を活用して、園長が教え、密にフォローする形は珍しいと思います。
教材や問題も工夫して作っていますし、こだわりは何より“受講生フォロー”です。
目標は「3年」ではなく、「1年で取り切る」

三留さん:
制度上は3年ありますが、うちの講座では1年間(2回の試験)で合格するペースを目標にしています。 正直、結構大変です。
でも、3年間ダラダラ頑張るより、「ここで集中して取り切ろう」という方が、結果的に続きやすいと思います。
合格しなければ、費用負担無し。さらに今後は“実質負担ゼロ”へ

(湘南保育が運営してる「つきみ野湘南保育園」)
——費用面について、詳しく教えてください。
三留さん:
合格した方にだけ、受講料として2万円お支払いいただいています。
合格しなければ、費用はいただいていません。
今後は条件を満たした方について、同じグループにある財団からの支援で実質的な自己負担がなくなる仕組みも予定しています。
これは儲けるための事業ではありません。保育士さんを増やして、現場が少しでも働きやすくなること。 それが一番の目的です。
「学んで終わり」じゃない。働く未来まで見据えた講座
三留さん:
この講座には、外部の方が受講するコースに加え、社員として働きながら資格取得を目指すコースもあります。
社員コースの場合、合格後はそのまま保育士として働いてもらえる可能性があり、実際の現場や雰囲気を理解したうえで入職できるため、入社後のミスマッチが起きにくいのが大きなメリットです。
紹介会社を利用した場合に起こりがちな「入ってみたら思っていたのと違った」というケースが少なく、定着しやすい仕組みになっています。
30代〜50代女性が中心。「子育て経験」は大きな強み

(合格者の声)
——受講生は、どんな方が多いですか?
三留さん:
30代から50代の女性が多いですね。子育てが一段落して、「もう一度、子どもに関わる仕事がしたい」と考える方が多い印象です。
そういう方は、社会経験もありますし、子どもへの接し方や保護者対応も自然にできる。新卒とはまた違う、とても大きな強みだと思っています。
自治体後援の講座だから、安心して一歩を踏み出せる
三留さん:
この講座は、寒川町の後援事業として実施されています。
資格取得講座を探す際、
「本当に大丈夫な講座なのか」「安心して受講できるのか」と不安を感じる方も少なくありません。
自治体の後援があることで、受講を検討する方にとっても安心感につながっています。
「どなたでも、どこからでも。一緒に走ります」

——最後に、受講を迷っている方へメッセージをお願いします。
三留さん:
どなたでも、どこからでも受講できます。
私たちが一緒に走りますので、安心して来てください。
保育士の仕事は体力も使いますし、とても大変です。
でも、子ども達は本当に可愛い。
AIに代わることのない、一生使える資格です。少しでも興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してほしいです!
湘南保育の保育士資格取得講座の詳細はこちら↓






